探索研究室

当サイトは利用規約にも書いてある通り、掲載している写真はすべてCGであり実際には存在しない事になって
いる。また全ての文字列は小説であり、現実の事を語ったものではない事になっている。

ここでは架空ではあるが万一、廃墟に入らざるを得ない事態になった場合の対処法方を研究する。サバイバル時
の緊急回避や、悪天候を逃れる非常手段の対策と考えて読んで欲しい。


メニュー

1.事前調査 2.現場調査 3.探索計画 4.直前調査 5.エントリー 6.別行動 7.探索 
8.撮影 9.遭遇 10.隠れる 11.脱出 12.帰還 13.物件情報 14.合同探索 


事前調査


どこに何があるのかを調べるのは当然だが、その廃墟が

1.どんな歴史があって
2.誰の所有で
3.どんな保存状態なのか

を調べるのも非常に重要だ。

まず歴史だが、その物件がいつ建設され、いつまで営業や稼動をし、いつ、どのような理由
で閉鎖に至ったか。これらを調べる。

もし計画している物件が工場だったとしよう。有毒な薬品を使用する工場で、つい最近閉鎖
になったばかり。内部にはまだ資材が残っていて、閉鎖の理由は倒産。夜逃げしているので
すべて放置されていたとする。

この物件に、なにも下調べせずに入ったらどうなるだろうか。まず有毒な薬品が放置されてい
るので危険である。どのような薬品が人体にどのような影響を与えるかは、素人にはわから
ない。薬品に触らなくても、ガスが発生している事もある。

次に倒産物件だと、その物件の所有は債権者の物である可能性が高い。裁判所に差し押さ
えられている場合もある。つい最近倒産したのなら、まだ内部には債権処分をしていない
物品が残っている可能性がある。つまり売れる物があるわけだ。そのような場合、警備保障
機械がまだ稼動している事が多い。

また債権者だが、債権者というのは大抵金貸しだ。それも銀行ならいいが、倒産物件では
民間商工金融や消費者金融が債権者の場合が多い。そして債権者本人ではなく代理の者
が物件に出向いている。「債権者の代理人」には暴力関係の人が多い。複数の債権者が
それぞれ自分の債権をすこしでも現金化するためにしのぎを削っている場合もある。

更に夜逃げ物件だと、元オーナーを探す手がかりを求めて、事務所や自宅の机や書類棚を
ひっくり返して調べていたり、元オーナーが戻ってこないか監視している場合もある。

そんな現場にノコノコ現れて発見された場合、どんな目にあうかは想像できると思う。

また、閉鎖して長い年月放置されている物も、債権者がずっと所有し続けている場合がある。
また、債権放棄されて所有者が誰なのか曖昧な物件もある。(元オーナーの物であり続けて
いるが、本人は連絡が取れない)

土地と建物の所有者が別である事も珍しくない。多くの場合、建物や設備や商品にはほとん
ど現金化するような価値がない。「バッタ品」というものを耳にする事があると思うが、倒産
物件の商品を叩き売りした結果がそれである。土地も、もし資産価値のある土地ならばすぐ
に買い手がつき、建物はすぐに解体が始まる。長い間放置されている物件の土地は資産
価値がないほど辺鄙な場所であるとか、法律上の土地の所有者の決着がなかなかつかない
場合であるとか、問題を抱えている場所なのだ。

これらを調べる手段は色々ある。官報の破産情報、債権者情報、ネット、現地での立て札、
物件の張り紙、古い地図、などなど。そして情報を総合的に検討して、避けるべき物を抽出
するのだ。

また具体的な事がわからない場合もあるが、そのような場合は現場周辺を何度も下調べ
すれば、大体の予測ができる。

安全の為に下調べは重要なのだ。




現場調査


いきなり廃墟に行って、いきなり入れて、無事帰れる場合もある。しかしそれはたまたまで
あり、タイミングが悪ければアクシデントに見舞われていたかもしれない。

特に処女物件の場合、どんな危険があるかわからない。例えば、廃墟だと思っていたのが、
じつはまだ住人がいる現役物件だったり、警備員が定期的に見回っていたり、住宅街の
真ん中で付近住民の監視が厳しいかもしれない。

これらの危険は、事前の現場調査で調べる事ができる。

現場の周辺を車で回ったり、周辺を歩いたり、高台から双眼鏡で観察したり、近くの商店で
買い物をしながら、あくまで自然に世間話をしながら情報を聞き出したりする。

現場調査にも、それに相応しい服装というものがある。例えば工事現場ならば、建設作業員
の服装であればその場に溶け込む事が可能だ。スーツであれば個性を消し、会社員という
印象を与える事によって情況を利用できる。

現場調査は1回で済まない場合もある。人が住んでいるのか住んでいないのかは、なかなか
見分けられない場合もある。このような場合、夜間に現場周辺を調査し、部屋に明かりが
ついていないかを確認する。また、物件の入口が封鎖されている場合、日をあけて何度も
状態の変化を見守る。それは数年単位になる場合もある。
警備員も、24時間監視の場合、日中だけの場合、夜間のみの場合などがある。

他にも、最近その物件が絡む事件が起こっていないか、近隣に犬はいないか、エントリー
ポイントはどこか。死角はどこか、夜間のフラッシュの使用が可能かなど、調べる事は山ほど
ある。

また、外見の写真などはこの時に撮っておくと効率がよい。




探索計画



調査の結果を元に、探索の計画を立てる。


(服装  夜間なら黒装束、林地山地では迷彩服など)

 目立たない、若しくは視認されにくい服装を選ぶ。夜間なら迷わず黒装束。反射しない
 材質の物を選び、また黒色でも自然な組み合わせで違和感を出さない。天候や気温も
 考慮に入れる。虫や怪我対策で肌は露出しない。靴は安全靴が理想。足音がでないよう
 に自分で加工する。


(装備  どのレベルの装備ユニットにするか。特に必要な物はないか)

 詳しくは装備ユニットを参照。事前の調査で必要となる装備をピックアップ。
 


(エントリーポイントの選択  最も発見されにくく、且つ自然にエントリーできる所はどこか)

 見つからない事が最優先。またあまりに困難な方法は避ける(3階までロープで登るなど)。
 入口が封鎖されていた場合はそれ以上踏み込まない。警戒されている証拠。
 入口がないからといって壊して入るのは言語道断。



(時間帯  どの時間帯が最も発見されにくく、また安全で効率的か)

 大抵は夜間。しかし夜間が不可能な場合もある。そのような場合は早朝など。
 音の問題で昼の方がエントリーしやすい場合も稀にある。


通常帰還経路  無事終了した場合、どの経路で車まで戻るか)

 来た時と違うルートで戻るのが望ましい。誰かが入る所から見ている可能性もある。
 車周辺を遠くから観察し、付近に誰もいないのを確認してから近づく。


(緊急脱出経路  アクシデントがあった場合、どの出口から何人で逃げるか)

 あらかじめ複数の脱出路を見つけておき、なるべくバラバラに逃げる。
 


(脱出後の集合場所  アクシデント後、どのくらい時間を置いてどこに集合するか)

 すぐに集合するのが危険な場合もある。2時間以上経てば相手の集中力は散漫になる。



(物件までの道具の秘匿方法  ザックにするか、すべてポケットに入れるか)

 道具を見せて歩くと目立つ。外から見えないようにするのが基本。カメラを持っているだけで
 十分怪しまれる。



(装備装着ポイント  どこで装備を装着するか)

 装備のまま歩くと目立つので、物件近くの人目につかない所で装着する。それまではバッグ
 などに入れて見えないようにしておく。



(駐車ポイント  物件からどのくらい離れた所に駐車すべきか。自然な駐車ポイントはどこか)

 物件に車を横付けするのは自殺行為。また、逃げられないような場所はさける。物件から
 近過ぎず、遠過ぎない場所を選定。道交法で捕まらないのも基本。



(物件までのルート  どのルートが最も安全で効率的か)

 物件が他に何もない山の頂上だったりすると、その過程がもう見られている。素早く行って
 別の方角に向かって帰る。



(所要時間  何時までに出るか)

 なるべく時間をかけない。時間をかけるとその分危険が増す。物件の規模を考え最短時間
 を割り出す。




直前調査


状況は常に流動的だ。事前調査とエントリー時の状況が違っている事も十分ありえる。
そこで、エントリー前に最低限の周辺チェックを行っておく必要がある。

1. 人目の様子 (近所を歩いている人はいないか)
2. 物件に変化がないか (工事が始まっていないか)
3. 交通状況 (近くを走る車が多いか少ないか)
4. ブッキング確認 (自分達以外に誰か物件に来ていないか)

1から3は基本だが、4も重要。もしDQNが先に来ていた場合、連中は騒ぐ事が多いので
既に通報されている場合がある。DQNとの合同は避ける。



エントリー






別行動








探索






撮影








遭遇








隠れる








脱出












帰還








物件情報








合同探索