雪の振る日、TELがホテホテやってきたのは一風変わったホテル廃墟。
温泉ホテルだった事はこの看板でわかる。
下の方の入口から入ると、カウンターもあってホテルか旅館だったことがよくわかる。
旅館部分は痛みが酷く、黴の天国になっている。
やはり障子は全て破られる運命にある。
木ワクのガラス戸を横に開くと、狭くてレトロな部屋風呂が。
パンフレットを見ると、和風で豪華な部屋もあったらしい。鎧と毛皮。
その名は「平家の間」。落ち武者部屋。
37室。浴場は4つ。
2004年の万博ではなく、その前の1970年万博のパンフ。
36年前の公式ガイドがほぼ完全な状態で残る。
さて事務所を探索していると・・・
土産物屋の売り上げノート。3月22日に僧兵餅4個。売り上げ合計¥31100。
更正手続の書類が放置。
昭和38年には営業していた。けっこう古い。
それから昭和57年までは営業が続いていた事がわかる。
厨房には熟成の限界を更新中のタケヤみそが。
厨房の設備はやはり古い。ステンレスよりもタイルが目立つ。
サウナのチラシなのだが、なぜか裸体イラスト。これは風俗。住所はここ。
3階奥の方を見て見る。
するとなにやら、いかがわしい風呂が。
金風呂とエアマット。そしてスケベイス。とくれば、これはもうソープランド。石鹸王国。
しかしベッドが2つ? 相部屋ソープだったのか。
この泡立ちのよいローションを姫が体に塗り、全身スポンジに変身して洗ってくれる。
これが施設のキモである「デラックスサウナ」らしいのだが、小さい。
入浴料は店の売り上げ。サービス料は別途姫から徴収される。入浴料の5〜10倍。
温泉旅館廃業後、上の階だけ改装してソープにしていたらしいが、
営業形態から、無届だったと思われる。
黒電話は今でもソープの予約を待っている。
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