名称 SH閣(デラックスサウナY)
所在地 ***
探索日
2005/02/12
廃墟開始日
昭和50年頃にS峯閣閉鎖。デラックスサウナYは昭和60年代初頭頃と推察。
分類・規模
ホテル、その後風俗店
撮影 TEL
写真コメント pcfx


雪の振る日、TELがホテホテやってきたのは一風変わったホテル廃墟。



温泉ホテルだった事はこの看板でわかる。



下の方の入口から入ると、カウンターもあってホテルか旅館だったことがよくわかる。



旅館部分は痛みが酷く、黴の天国になっている。



やはり障子は全て破られる運命にある。



木ワクのガラス戸を横に開くと、狭くてレトロな部屋風呂が。



パンフレットを見ると、和風で豪華な部屋もあったらしい。鎧と毛皮。



その名は「平家の間」。落ち武者部屋。



37室。浴場は4つ。



2004年の万博ではなく、その前の1970年万博のパンフ。



36年前の公式ガイドがほぼ完全な状態で残る。



さて事務所を探索していると・・・



土産物屋の売り上げノート。3月22日に僧兵餅4個。売り上げ合計¥31100。



更正手続の書類が放置。



昭和38年には営業していた。けっこう古い。



それから昭和57年までは営業が続いていた事がわかる。



厨房には熟成の限界を更新中のタケヤみそが。



厨房の設備はやはり古い。ステンレスよりもタイルが目立つ。



サウナのチラシなのだが、なぜか裸体イラスト。これは風俗。住所はここ。



3階奥の方を見て見る。



するとなにやら、いかがわしい風呂が。



金風呂とエアマット。そしてスケベイス。とくれば、これはもうソープランド。石鹸王国。



しかしベッドが2つ? 相部屋ソープだったのか。



この泡立ちのよいローションを姫が体に塗り、全身スポンジに変身して洗ってくれる。



これが施設のキモである「デラックスサウナ」らしいのだが、小さい。



入浴料は店の売り上げ。サービス料は別途姫から徴収される。入浴料の5〜10倍。



温泉旅館廃業後、上の階だけ改装してソープにしていたらしいが、



営業形態から、無届だったと思われる。



黒電話は今でもソープの予約を待っている。



物件の感想 by TEL

まず、この物件の他とは違う事情から・・
この物件は最初は由緒ある(?)ホテルとして営業しておりました。その後経営不振により
ホテルの営業は終了致しましが、ホテルとして営業をやめた後、風俗店舗として新たな
スタートを始めました。(残留物よりソープランドと推察します) ※オーナーが変わったと
推察致しますが証拠は発見できず、です。

その風俗店も営業をやめ、現在の廃墟となっております。

その為、レトロなホテルと風俗店という2物件を内包した物件となっております。
1〜3階は古きホテルというより旅館のような姿を留め、4・5階部分は改装後の風俗店
としての姿を留めております。

どちらの部分も残留物豊富、貴重な営業当時の証言をしてくれます。
山の斜面沿いという立地が災いして湿気による侵食が激しいです。