昭和50年代の建築特有。文化住宅時代の終焉。団地ルネッサンス。
コンクリート至上主義。カルシウム文明圏。
独身寮と家族寮に別れる。こちらは独身寮。ワンルームなので寮というより社宅か。
引越しの準備のまま放置されたものも残る。
独特の襖の柄。襖の取っ手が低い位置にある。
入口は別々でも、中では襖一枚で出入りできる部屋もあった。ここが日本家屋の伝統。
共同浴場は各階に一つ。どうせなら一部屋に一つ作ってやったらどうか。
風呂のイスに独身寮と書いてあるが、持ち出す者がいるとは思えない。
昔は大きな浴槽だったのだが、経費削減の為半分の浴槽になった。しみったれ大浴場。
トイレも各階に一箇所。建物で唯一陶器が集中するセラミックルーム。
独身寮日誌。なぜ日誌を書くのか。その意義が忘れられるほど現世は効率主義になった。
最終日の作業日誌。感謝の心を表す心根。治安とはその精神を育てる事。
管理人室には非常ベルのスイッチが直結。
家族寮の台所。ベランダに出る所が横開きサッシではなくアルミドアなのが特徴。
しかしその横には横開きのサッシもある。ではドアは何の為にあるのか。
郵便受けの取り出し口が低い位置についている。ドアノブが丸型で大きいのも特徴。
ここに後から入り、住み着いていた者が持ち込んだエロ本。裸体写真という資産。
OLのキミオさんは交際相手を探していた。紹介センターを信じてしまう乙女心。
こたつ布団がないので毛布で代用。天板が本体より大きい。つまりレストア炬燵。
ホテルマンの巣を去ります。
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