アメリカ最大の公共事業は戦争。日本ではダム。
沈める事が決まった村は、不治の病の患者のようだ。死を待つ人生。
校舎だけではなく、この道、この林が全てダムの底。
大開放状態の入り口。
小学校に休憩室。児童もお疲れ。タバコでも一服してたのだろうか。
食品庫。食品の字だけが手書き。元は別の倉庫だったのだろう。・・・小学校に食品庫?
冬になると凍える寒さの山間部。ストーブが必需品。体温回復マシン。
外から植物が侵入。椅子を持ちだそうとしているのがわかる。泥棒植物。
子供用なので便器の位置が低い。大人が使おうとすると大変な事に。
音楽室にはオルガンが残る。これも間もなく沈む運命にある。
理科準備室が異常に好きで入り浸っていたのはpcfx。科学の子の胎内だ。
今の子供にミシンを教えるのは、絶対行かないような国の言語を教えるのに等しい。
天気調べ。気象変化とは何かを探ると地学が見えてくる。そして地球物理学へ。
家庭科ではDV対策や、家族との当たり障りのない会話の仕方を教えるべきか。
廊下には必ず各教室用の手洗場がある。もう手を洗い放題、うがいし放題。顔洗い放題。
以前は3階へのシャッターは閉じられていたが・・・
田舎では自転車に乗るときにヘルメット着用を義務付ける。安全という名の責任転嫁。
図書室。図鑑少年だったかどうかで、その後の人生は大きく変わる。
図鑑は少年に知的好奇心をオーバードーズする。心は細胞から宇宙へと広がって行く。
大人の視点で見る小学校の廊下は、なにかバランスがおかしい。高すぎるのだ。
学校には紋章があるが、これが有効に使われる事はあまりない。
戦争に負けるという事は、そういう事なのだ。しかし次は負けない。覚えてろよ元連合軍国家。
児童が初めて体験する仕事、それが「委員」だ。
図書貸出簿にファーストネーム。康成が借りた栄光の機関車D51。
卒業制作の版画も、破れながらも校舎と運命を共にする。彫刻刀とバレンの芸術。
卒業生は思い出を前にして壁に立ちふさがれた。この当時は開いてなかった。
賞状なんだが、何も褒め称えていない。逆に怒られている。
冬の屋上はバージンスノー。
固定式ライフルが麓の村を狙っている。大人はみんな敵だ。
雪景色を見渡す音楽室。天井が落ちて苔だらけ。
どんな事情があって村に来たのか、南国娘の第二の故郷。
雪をザクザク踏んで帰るとしますか。
|