木をかきわけて見えてきた。古い日本家屋。
瓦屋根で木造で横開きが基本。
夜中に行ってみるとわかりますが、物凄く怖いです。霊感なくてもなんか見えてきます。
最もお化け家敷な物件bP。
これが有名な「人影」。手前の木の形さえ気味が悪い。
台所。井戸が家屋のなかにあります。
井戸の中。たまに貞子がいますのでノックをしてから開けてください。呪殺されても知りません。
レンガの釜戸。ここで最後に料理がされたのはいつだったのでしょうか。
石造りのシンク。
トイレ。というより厠。あまりにクラシカルで失禁しそうです。
こちらは男子小便用。ツボだけ。
洗濯機は手回し脱水の時代のもの。若い人は見た事ないだろう。
居間のカレンダーは1972年。この頃流行った髪形の少女。
物盗りの仕業か、タンスが荒らされている。
布団が風化して綿だけになった。
天井が落ち始めている。襖も一生懸命支えているが、倒壊も時間の問題。
二階に上がる唯一の手段がこの階段とハシゴの中間のもの。
昭和15年の日記。一杯飲んで夕刻帰宅。
昭和44年の年賀状。
戦前のものと思われる書き方練習帳。
昭和27年の買物帳。
あげ20円。はがき千枚で五千円。酒二升で1090円。戦争直後で食料品が高い。
明治38年の年賀状。おわ様。
火鉢とトースター。パン食だったのか。戦後GHQによってパン食が強要された時期もある。
ミシン台。おわさんのものだったのか。
軍事郵便。戦地からの便り。
軍事郵便の裏側。オバサマ兄様のユウコトヲヨクキキクダサレ。私モソノウチニ帰リマス。
たっぷり堪能したところで、濃密な旧家を去ります。
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