名称 S工業株式会社 K鉱山
所在地 ***
探索日 2004/12/07
廃墟開始日 不明
分類・規模
鉱山・坑道2箇所(離れた場所)と各々坑道に事務所、小屋等
撮影 TEL
写真コメント pcfx


道路沿いになにやら見えてくる。




N山



それはトタンの要塞。低予算城塞都市メルキド。



しかし中のメカは圧巻。恐竜の化石に匹敵する迫力の錆死骸。



ここからトロッコが発着した。木星帰りのニクイ奴。



何でも石>何でも鉄>何でも木>なんでもプラスチック。素材工学歴史観。



作業員詰め所。男達の休息。



1984年、時代は腐っていった。軽薄短小が普通になった。



パンタロン型ジーンズ。いまこういうの履いてる人います?



「やっていますか」・・・いや、そんな指差していわなくても。おじさん恥ずかしい。



ダンジョン入口。うかつに入るとガスなどが危険だが、大抵塞がれている。



この奥は行き止まり。



鉱水出っぱなし。こういう所の水は飲まない方がいい。ミネラルたっぷり過ぎ.



色々な小屋があったが、ほとんどが朽ちている。



事務所小屋。木の机がノスタルジ。




M束



もう一つの鉱山。トタンの城が聳える。



こちらの坑道も奥は塞がれている。



城の上に事務所があった。



その昔、「ステレオ」というのは音響機器の名前だった。「サラウンド」は名前にならなかった。



生活感が微かに残る。何年物の醤油だろうか。



「ラジカセ」という言葉を使わなくなってから何年経つだろう。今だとDVDHDDで「デブハド」。



室内にある暖房装置。一酸化炭素中毒に注意。



こっちにもストーブ。山の男達を温めた。よってストーブは女性名詞。



タイムレコダーガッチャンガッチャン押せばビャーっとメゲてる場合じゃない。



このような木枠のガラス窓も、いまではすっかり見なくなった。ガタガタ鳴るのが懐かしい。



コンベアは力強くいまでも山で頑張っている。



躍動するモーター、響くボーリング音、打撃する金属音、重工業という名の音のノスタルジア。



物件の感想 by TEL

S工業鰍ヘ現役です。国内ガラスメーカーへの原料供給率は60%のシェアを誇るとか。
坑道内部は途中で柵がしてあり奥には入れません。
かつての国内の産業が垣間見れ、またゆっくりとした時の中でまったりと出来ます。

坑道は2箇所あり、場所が離れています。どちらも自然に飲み込まれつつあり、廃墟の
王道をいく廃れ方となっていい味を醸し出しています。

日本の高度経済成長の残骸に思い馳せる良物件です。