道路沿いになにやら見えてくる。
N山
それはトタンの要塞。低予算城塞都市メルキド。
しかし中のメカは圧巻。恐竜の化石に匹敵する迫力の錆死骸。
ここからトロッコが発着した。木星帰りのニクイ奴。
何でも石>何でも鉄>何でも木>なんでもプラスチック。素材工学歴史観。
作業員詰め所。男達の休息。
1984年、時代は腐っていった。軽薄短小が普通になった。
パンタロン型ジーンズ。いまこういうの履いてる人います?
「やっていますか」・・・いや、そんな指差していわなくても。おじさん恥ずかしい。
ダンジョン入口。うかつに入るとガスなどが危険だが、大抵塞がれている。
この奥は行き止まり。
鉱水出っぱなし。こういう所の水は飲まない方がいい。ミネラルたっぷり過ぎ.
色々な小屋があったが、ほとんどが朽ちている。
事務所小屋。木の机がノスタルジ。
M束
もう一つの鉱山。トタンの城が聳える。
こちらの坑道も奥は塞がれている。
城の上に事務所があった。
その昔、「ステレオ」というのは音響機器の名前だった。「サラウンド」は名前にならなかった。
生活感が微かに残る。何年物の醤油だろうか。
「ラジカセ」という言葉を使わなくなってから何年経つだろう。今だとDVDHDDで「デブハド」。
室内にある暖房装置。一酸化炭素中毒に注意。
こっちにもストーブ。山の男達を温めた。よってストーブは女性名詞。
タイムレコダーガッチャンガッチャン押せばビャーっとメゲてる場合じゃない。
このような木枠のガラス窓も、いまではすっかり見なくなった。ガタガタ鳴るのが懐かしい。
コンベアは力強くいまでも山で頑張っている。
躍動するモーター、響くボーリング音、打撃する金属音、重工業という名の音のノスタルジア。
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