名称 ID邸
所在地 ***
探索日 2004/10/08
廃墟開始日 不明
分類・規模
民家(日本家屋)
撮影 TEL
写真コメント pcfx


手前は新宅、奥が旧宅。



旧宅はほぼ藪に飲まれている。



屋根はもう崩落が始まっていた。



旧家らしい土間。



竹が家屋にまで侵入し、床を突き破って生えまくる。植物突撃兵。



天井が落ちてきて押しつぶされそうだ。皮肉なことに竹が天井を支える柱に。



襖も頑張って支えたが、時間の問題だ。



なんの機械かわからないが、ものすごく古い物のようだ。



台所はわりと最近まで使われたような跡が残っていた。



米タンク。最近は見ることもなくなった機械。



桐の箪笥。高級品だったのは間違いない。日本ではアンティークは大事にされなくなった。



大福帳。字はうまくはないが、貴重な一品。



この書類によると、かなりの土地持ちで資産家だったようだ。明治42年。



天井が落ちてきて潰されそうなのでもう出ます。お邪魔しました。



物件の感想 by TEL

おじいさんが狂って一家惨殺したという根も歯もない噂がある。
別名十字架ハウス、古井戸の家と2種類の呼称を耳にしたこと有り。

結論的には敷地内に新宅が作られているので一家惨殺は無いと思う。いろいろ調べた
がそのような事件が同町内で確認が出来なかった。

また、新宅には引越しの先の住所と連絡先が書いてあった。旧宅に、「倒壊の危険が
あるので入らないで下さい」と貼り紙があった。新宅にも居住者はいない。

邸宅外観からすでに屋根の崩落が見える。周囲は竹やぶに囲まれて1方向からしか
敷地内部を伺うことが出来ない。「十字架ハウス」の名前の由来はこの竹やぶが上から
見ると十字架の形をしているからだそうだが、それはどうだろう…。

もう一つの呼称、「古井戸の家」は庭に井戸があるから納得だ。しかし、この井戸は
恐らく家主の心配りで子供が誤って落ちないように蓋をして、ごんぶとな針金で厳重に
封じられている。これが不気味な感じになって「封印された古井戸がある」とかになって
しまうのだろう…。

内部は「朽ちている」と言った表現そのもので家が完全に傾いて歪んでしまい開かない
入口や柱まで曲がってしまい湾曲した襖やらで「THEお化け屋敷」と言った様相を呈して
いる。奥の部屋は隣の竹やぶから竹の侵入を受け畳から青竹が生えている。 長持ち
やら、桐ダンスやらが当時の生活ぶりを忍ばせている。他の家具やらと比べて新しい
封筒があり、その中には昭和初期や明治時代の書類があり、署名が某さんだった
ので味わいが深かった。しかし、書類から察するに大変な土地持ちのようだ。今は
なぜか京都のほうにお引越しなされているが。

土間には比較的新しい草刈機やらがおいてあり、恐らくは同敷地内に立つ新宅の物置
として活用されていたのだと推察される。

近い将来、倒壊してしまうであろうこの屋敷。明治~昭和初期の大福帳や土地覚書等は
現在の持ち主には不要のものなので残してあるのだろう。いつか来る終焉の日まで
ひっそりとあり続けて欲しいと思う。